甘い体温②・前編・


「…よく…分からないの…」



私はさっきの母親との出来事を思い出していた。


陽生にも一通りのことは全部話し、再び悩みモード一色の私。


胸がチクチクと痛むたび、ギュッと陽生の胸にしがみ付いては重いため息が出るばかり…



だって、すごく思い詰めた顔してた。


あの時、話があるっていった時のあの人の顔。


今まで見たことがないぐらいせっぱ詰まった感じだった。


それにすごく辛そうで…


昔のキツイ面影は嘘のように感じられなかったんだ。



いったい、あの時何が言いたかったんだろう…


今更私に何を伝えようとしたかったの?



耐えきれず逃げてきちゃったとは言え、本当はそれがすごく気になってしょうがなかった。



聞きたい。


聞きたくない。


会いたい。


会いたくない。



そんな矛盾がぐるぐると頭の中を巡るばかりで…