「…よく…分からないの…」
私はさっきの母親との出来事を思い出していた。
陽生にも一通りのことは全部話し、再び悩みモード一色の私。
胸がチクチクと痛むたび、ギュッと陽生の胸にしがみ付いては重いため息が出るばかり…
だって、すごく思い詰めた顔してた。
あの時、話があるっていった時のあの人の顔。
今まで見たことがないぐらいせっぱ詰まった感じだった。
それにすごく辛そうで…
昔のキツイ面影は嘘のように感じられなかったんだ。
いったい、あの時何が言いたかったんだろう…
今更私に何を伝えようとしたかったの?
耐えきれず逃げてきちゃったとは言え、本当はそれがすごく気になってしょうがなかった。
聞きたい。
聞きたくない。
会いたい。
会いたくない。
そんな矛盾がぐるぐると頭の中を巡るばかりで…



