病院にたどり着いた頃には雨は本格的なものになっていた。


髪は乱れ。


息も乱れ。


意識もぼーっとし始めて、気付いたらふらふらの状態だった。


それでも私は足を止めることなくただひたすら前に向かって突き進んだ。


そしてもう少し…


後少しで裏口に差しかかろうとした所で、私は何かにつまづき、その場に勢いよく体を崩してしまった。



「った……」



最悪…


素早く体制を直したものの、両膝を強く強打したみたいで上手く立つことができない。


見ると、案の定擦り剥いたところから血がじわりと滲み浮かんでいて…



そこで力尽きた。