知らなかった。
自分がこんなにヤキモチ妬きだったなんて…
こんなに心が狭い人間だなんて思ってもいなかった。
私以外の女の人に……陽生を触らせたくない。
笑いかけてほしくない。
私だけに優しくしてほしい。
私だけを見ていてほしいって、柄にもなく思ってしまう。
どうしちゃったんだろう。
なんか、変だよ……。
私ってばいつからこんなに欲張りになっちゃったの?
昔は縛るのも、縛られるのも、うっとおしくてあんなに嫌だ。って、思ってたはずなのに。
それなのに……
何だか無性に悔しくて、ズルズルその場にしゃがみこんでしまう。
ほんと、どうかしてる……
うずくまり、また、重い息が出そうになった瞬間――。
…ガチャリ。突然後ろから音が聞こえた。



