甘い体温②・前編・


大丈夫。


こんなの平気。


私はこんなことで負けたりしないんだから…



必死に自分にそう言い聞かせて朝ごはんの片づけに取りかかった私。


けれど、自分の意志と逆らうように胸のもやもやは大きくなる一方で。


どうしても気分が乗らず、結局大学に行くのをやめてしまった。



今日だけ、今日だけだから。


1日ゆっくり休んで明日からはちゃんと行こう。



そう思いながら一応心配かけないように後藤にメールを打ち、ベッドにバタンと倒れ込んだ。


私って意外と打たれ弱いのかも…


ベッドにうずくまりながら思わず苦笑い。



「……気分転換に散歩でもしようかな?」



ここでこんなふうに落ちててもしょうがないよね。余計変なこと考えちゃうかもしれないし。


うん。そうしよっと。



「ブラウンおいで」



私は気を取り直すようにベッドから下りると、ブラウンを連れてマンションの外に出た。