………えっ?
不意打ちの深いキスに、ドクンと大きく鼓動が跳ねる。
座ったまま腰を引き寄せられて、体制が崩れそうになって。
「ん……」
たまらずギュッと腕を掴むと、陽生が満足そうに顔を上げた。
「そういや、まだおはようのキスしてなかったよな」
「えっ?」
「思わず忘れるところだった」
そう言って、クスリ笑った陽生がもう一度軽くキスをする。
「分かった。果歩のお望み通り、今日はなるべく早く帰ってくるから」
「へっ?」
「可愛い彼女の頼みを俺が聞かないわけないだろ?」
「えっ、でも……」
「なんか最近のお前すげー可愛い」
そのままおでこにもキスされて、私は目を開いたまま動くことがでない。
「うざく…ないの?」
こう言うのって、普通うざいとか思わないの?
なんかいちいち干渉してるみたいで…
嫌でしょ?



