「ちょっとぉ!はる君の彼女怖いんだけどぉ!もう、何なのよぉ!」
これ以上私に勝てないと思ったのか、仕舞いには陽生に泣きつき、ふて腐れ始めた沙希に、怒りを通り越してもう逆に呆れてきてしまった。
なんかアホらし……
怒鳴るだけ体力の無駄だ。
バカバカしくなった私は、2人から視線を逸らし、その場から立ち去ろうとリビングのドアに向かった。
「か、果歩ちゃん…何処に?」
そんな私にすぐさま陽生が遠慮がちに呼び止めてくる。
その表情は豆鉄砲をくらったハトみたいにパチクリしていて…
「何処って、お風呂だけど、それが何か?」
「いえ…別に……」
気持ちが押さえきれず、ぶっきら棒に答えた私。
肩をすくめた陽生に構うことなく、そのままリビングの扉を強めに閉めた。



