ま、そうなったらそうなったまでか。
その時は俺が責任もって治してやるまでだけど…
「しゃーない。ベッドまで運ぶか」
俺はクスリ笑い、果歩の体に手を伸ばす。
最近じゃあ、この行動も俺の日課となりつつあった。
ここのところあまり寝れてなかったみたいだし、このままゆっくり寝かしといてやろう。
そう思いながら、そっと体を持ち上げようとした時、
「ん…」
突然目の前の顔が歪み、苦しそうに息を吐いた。
「や…行かない……で」
スッと零れ落ちた涙。
乱れていく呼吸。
ギュッと腕を掴まれて、俺は思いっきり眉間に皺を寄せた。



