甘い体温②・前編・


「な、なによぉ~急に何なのよぉ!」


突然大声を上げた私に、沙希が大きく目を見開く。



「いきなり怒鳴るとかわけ分かんないしぃ!?」



よっぽど驚いたのか、少したじろぎながら反発する。



「か、果歩…?」



隣の陽生も呆気にとられたように私を見る。


それでももう、一度出た言葉は止まらない。



「さっきから聞いてれば、言いたい放題わめきちらして!陽生が困ってるのが分からないの!?

だいたい居候なら、居候らしく、少しは汐らしくしてなさいっていうのよ!」


「な、何よ、何よ!何であんたにそんなこと言われなきゃいけないのよ!

あんただって、同じでしょ!?人のこと言えた立場じゃないじゃない!!」


「だったら何よ!私がいつあんたみたいに我がまま言ったのよ!」



さらに睨みを利かせた私に、沙希がう…っと体を怯ませる。


あまりの勢いに、言葉が出ないって感じだ。