甘い体温②・前編・


だから、こんなのどうってことない。


それに、こうやって冷静に考えれば何となく予想がつく話じゃない。


優が、あの女の子供だってなんらおかしい話しじゃないんだよ。


元々、夜中はホステスをしていた母。


男だって毎回とっかえひっかえだったし、


こうなったからって別に驚くことなんか何にもない。


あの時、5年前私の前から姿を消したのはお腹に優がいたからで、


つまり私が必要なくなったんだ。


新しい人生を歩むために、


新しい家族を作るのに私が邪魔になっただけなんだよ。


そう考えれば何もかもつじつまがあうんだから…




「フッ、ほんとバカバカしい……」



ポツリ呟き、私は右手で顔を覆う。


あ、元々私なんてそれ以前に眼中にされてなかったっけ?


考えれば考えるほど冷静になっていく自分に、やっぱり笑えてしょうがない。


なんだか一気に拍子ぬけした気分だ。