軽く頭を上げ、強くしがみ付くと、陽生の手が後頭部をクシャっと撫でてくれた。
「もう、あんな思いはたくさんだ」
「ん……」
「でも、無事でよかった…」
頭にキスが降りてくる。そのままゆっくり寝かされて、目元、頬にも陽生の熱い吐息がかかる。
ずっと心配してくれてたの?
ずっとついててくれてたの?
陽生のキスを受け止めながら、もやっとした罪悪感が胸の奥につのっていく。
私、また陽生に心配かけて……
「陽生、ごめっ……」
もう一度謝ろうとした瞬間、それは陽生の人差指に押しとどめられた。
「少し黙って」
「えっ…」
「心配かけた分今から補充させて」
クスッと笑った陽生が再び目元にキスを落とす。
顎に手をかけられて、今度は唇に熱い吐息が落ちてくる。



