体が震える。


優のママが、私を捨てた実の母親…なの?



どうして?


いったい何がどうなったらこんな……


指先から一気に体温が冷えていく感じ。気付いたら、無意識に一歩後ろに下がっていた。



「……果歩?」



私の異変に気付いた陽生が名前を呼ぶ。


慌てて肩を捕まえられたけれど、今はそれさえも遠くに感じて……



これは…夢?


私は夢を見ているの?


そうだ。きっとそうに違いない。


熱のせいで悪い夢を見てるんだ。


だって、じゃなかったら。



こんなの


こんなの……