その言葉を聞いた瞬間、優が満面の笑みを浮かべて子指を出した。
「うん。分かったぁ。じゃあ先生約束だよ」
「はは。約束な」
「やったぁ」
嬉しそうにピョンピョン跳ねる優。
呆気なく復活した優の態度に、思わず私は陽生と顔を見合わせた。
はは、さすが。
子供の扱いに慣れてらっしゃる。
だてに毎日いろんな患者さん見てるだけのことはあるね。
ふぅ……やれやれ。
「よし、じゃあそろそろお喋りはここまでな。
次の患者さんも待ってるし、それに優君のお母さんも心配してるんじゃないか?」
あ……
その言葉にハッとした。
「そうだよ優、もうお母さん戻って来てるんじゃない」
「……ママ?」
そうだった。
今の今まですっかり忘れてたけど、さすがにもう戻っててもおかしくないよね?
きっと今頃心配して探してるかもしれない。



