甘い体温②・前編・


「ほら、優君。お姉ちゃん困ってるだろ。このままだともっと体調悪くなるかもしれないんだぞ」



優しく声にする陽生。


なだめるように頭を撫でると、優がゆっくり顔を上げた。



「ここでお姉ちゃん倒れちゃってもいいのか?」


「う…やだぁ……」


「だろ?だったらお姉ちゃんのためにもここは優君が我慢しなきゃな」


「っ…でも……」


「大丈夫、また会えるよ」


「え?」


「お姉ちゃんに会いたくなったらいつでも先生の所においで。会わせてあげるから」



フッと柔らかい笑みを向けた陽生に、優が目を大きくして立ちあがった。



「本当?」


「ああ、本当」


「本当に本当?先生お姉ちゃんと友達なの?」


「ああ、そうだよ。だから今日はもうお姉ちゃん自由にさせてあげてな」