甘い体温②・前編・


「えっ、もうバイバイなの?」



私の言葉を聞くなり、優が泣きそうな顔で私の手を掴んだ。



「へっ?」


「や、やだやだ、バイバイなんてヤダ!僕もっとお姉ちゃんと一緒にいたい!」



そう言って、ギュッと抱きついてきた優に私はすかさず目を見開く。


「ゆ、優?」


「まだお姉ちゃんと一緒にいるの」


「えっ?」


「お姉ちゃんと離れたくない」



ダダをこね始める優。


ギュッとしがみ付くその腕の力があまりに強くて、私は思わず苦笑い。



えっと……


こういう時ってどうしたら…


って言うか、いつの間に私ってばこんなに懐かれてるの?


わんわん泣きつく優に戸惑う私。



「あ、あのね」



なだめようと小さな背中を撫でようとしたら、横から陽生の見かねた声が飛んできた。