そんなこんなんで無事?に診察を終えた私はゆっくり隣の優に視線を向けた。
「お姉ちゃん終わった?」
立ち上がった私を見て優が診察台からちょこちょこ駆け寄って来る。
満面の笑みで見つめられて、私も思わず口が緩む。
「うん、終わった。もういいって」
しゃがんで優に目線を合わせると、よしよし頭を撫でられた。
「本当、よかったぁ。頑張ったねお姉ちゃん、偉い偉い」
「はは…」
「んじゃあ、帰ろう」
「え?」
手を差し出され、思わずその手をどうしようか躊躇してしまう。
私、今から点滴……
「あ、あのね。お姉ちゃんこれから違う部屋でまだ治療しなきゃいけなくなっちゃったの。だからここ出たらもうバイバイ、かな」
残念だけどここでお別れだね。
そう思いながら優の頭を撫でると、突然目の前の瞳がふぇっと潤みだした。



