「どうする?この後点滴でもしとくか?大分熱も高いようだし」
「え?」
「どうせ昼ご飯まともに食べてないんだろ?」
陽生が手を止め、フッと顔を崩しながら私を見た。
その表情は呆れながらもとても優しい眼差しで。
「あー…うん」
素直に頷いた私。
さすが、すべてお見通しされてる。
実は、朝からあまりご飯が喉を通ってないのが正直なところだったりするんだよね。
「よし、決まりだな。酒井さんそう言うことで点滴の用意を今すぐ頼む」
「あ、はい。分かりました」
陽生にそう言われた看護婦がクルッと私達から背を向ける。
…バタン。
診察室から出て行くその姿を見届けると、何故か陽生がそっと私の方に身を寄せてきた。



