甘い体温②・前編・


それに今更だけど、陽生ってば驚くほど頭がいい。


英語もペラペラで。


この前、英語で普通に電話してる姿を見た時は、それはもう驚きすぎて呆気にとられたのを覚えてる。


いつもふざけてばかりで、変態まがいのことばっかりするくせに、こういう真剣な横顔をたまに見せられると、不覚にもドキっとしてしまう。


はっきり言って格好いいし。


やっぱり、私とは住む世界が違うのかな~とか、思えてきたりもして。


どうしてか、最近はそんな陽生に戸惑ってしまうことが多々あったりするんだけど……




「おーい果歩、聞いてるのか?」


「えっ?」


「えっ、じゃない、さっきからまた上の空だぞ?どうした?ほんと今日のお前なんか変だぞ。やっぱり体調でも悪いのか?」



教科書を置いた陽生が、首を傾けながら私の額に手を当てる。


その顔は超がつくほど真剣で。



「う~ん。別に熱はないみたいだけど…大丈夫か?」



言いながら、じっと見つめてくる陽生になんとなくそわそわしてしまう。