「……へっ」
……いつものように?
ニヤリ笑った陽生にスーッと背筋に冷たいものがはしる。
さりげなく腰に回された陽生の手に鼓動が弾んで、目の前に影がかかった。
ほ、本気?
本気で言ってるの?
思わず身構え、目を瞑る。
咄嗟に体を強張らせると、すかさず額にでこピンが飛んできた。
「アホか。んなわけないだろ」
………えっ?
顔を上げると。
心底あきれたような顔で陽生が私を見ていた。
「まだ、職は失いたくねーよ」
そう言って、すっと私から手を離した陽生に一気に拍子抜けしてしまう。
あー……だよね。
メニュー