甘い体温②・前編・


「ちょっと見せてみ」



優しく笑いながら教科書をパラパラとめくる陽生。




私、三月果歩、今年からめでたく大学生になりました。


陽生の影響もあって、心理学を学ぼうと日々慌ただしく奮闘中。


夏休みの間もこうしてほぼ毎日教科書とにらめっこ。


だって、今の私のレベルじゃとてもじゃないけど、授業に追いつけれないんだもん。


まさに、今まで怠けてた分のツケが回ってきたって感じ?


高校の時もよく授業サボぼってたわけだし…


でも、そんな私にも心強い味方が。


「えっと、ここの文章の意味がよく分からないんだけど…」


「ん、どれ?ああ、これは……」



こうして戸惑う私に、仕事の合間を見計らって丁寧に教えてくれる陽生。


やっぱり現役のプロだけあって、とても分かりやすい。


教え方も抜群で、


下手したら、学校の授業より陽生の方のがよっぽど勉強になったりするほどだ。