甘い体温②・前編・


「先生こんにちわ」



そんな中、優が突然陽生に向かってペコリ頭を下げた。



「え?あぁ、こんにちわ。……えっと、君は……」


「優だよ。僕の名前は優。今日はお姉ちゃんのボジーガードなの」


「は?ボジーガード?」



目をパチクリさせた陽生が私を見る。


何がなんだか分からないって顔で。


ていうか、言えてなし……


ボジーじゃなくて、ボディーだし。



「さっきそこで友達になったんだよ。ね、お姉ちゃん」


「えっ、友達?」


「あ、いや…なんかそこでなつかれちゃって…」



もう笑うしかできない私に、ますますはてなマークを浮かべる陽生。


後ろにいる看護婦も不思議な表情で私達を見ている。