……バタンッ!
診察室に入るなり、は?って顔をした陽生と目が合った。
まじまじと向けられる視線に目を泳がせる私。
……だよね。
当たり前だよね。
突然現れた自分の彼女と、見知らぬ子供の2ショット。
誰がこんな光景予想できると思う?
想像通りの反応に、私も当たり前のように苦笑い。
入口の所で立ち止まったまま思わず躊躇してしまう。
「えっと……」
何をどう言ったらいいのか分からない。
ていうか、もしかしたら今日は静香さんかもしれない。
と、せめてもの淡い期待をした私の願いはいとも簡単に吹き飛ばされていった。
やっぱり、こういう展開になるわけね。



