「うん。分かった。じゃあ僕が守ってあげる」
突然立ち上がった優が、自身満々に私の肩に両手を置いた。
「僕に任せて」
「えっ?」
「大丈夫、怖くないよ」
「えっ……優?」
「僕がお姉ちゃんを守ってあげる。怖い先生から守ってあげるからね」
優が私の目を見ながらとても真剣な表情で頷く。
瞳をキランと光らせニッコリ笑った優に、何故かとてつもなく嫌な寒気がした。
「ゆ、優?」
「僕がついてるからね」
「ちょ、ちょっと待って」
慌てる私。
守るって、何をどうやって?
たまらず問い詰めようと、優の両手を掴もうとした瞬間――…
「お待たせしました三月さん。第一診察室の方へどうぞ」
……へっ?



