甘い体温②・前編・


「うん。分かった。じゃあ僕が守ってあげる」



突然立ち上がった優が、自身満々に私の肩に両手を置いた。



「僕に任せて」


「えっ?」


「大丈夫、怖くないよ」


「えっ……優?」


「僕がお姉ちゃんを守ってあげる。怖い先生から守ってあげるからね」



優が私の目を見ながらとても真剣な表情で頷く。


瞳をキランと光らせニッコリ笑った優に、何故かとてつもなく嫌な寒気がした。



「ゆ、優?」


「僕がついてるからね」


「ちょ、ちょっと待って」



慌てる私。


守るって、何をどうやって?


たまらず問い詰めようと、優の両手を掴もうとした瞬間――…




「お待たせしました三月さん。第一診察室の方へどうぞ」



……へっ?