沙希はやっぱり陽生のことを……
それに見ての通り、沙希の私への態度といったら、それはもう思いっきり邪魔者扱いなわけで。
半波なく睨まれるは、さっきみたいに邪魔されるはで、ここのところ陽生とまともに話もできてない状態が続いてる。
私だって勉強のこととかいろいろ聞きたいこともあるのにな…
完全に彼女のペースに巻き込まれてるって感じで。
落ち着いてゆっくり聞けず仕舞いだよ…
はぁ…、まったくもってやりにくいとしか言いようがない。
「果歩、どうした?」
「え?」
「なんかさっきからボーっとしてるけど…体調でも悪いのか?」
食事も終わり、リビングで学校の課題をしている私にふと、陽生が少し心配そうに顔を覗きこんできた。
「さっきからずーっとペンを握り締めたまま止まってるぞ」
「え、いや、うん…ちょっと疲れちゃって」
「そっか?…ならいいけど…何処か分からないところでもあるのか?」
そう言って、教科書を取り上げた陽生が私の隣に座り込む。



