甘い体温②・前編・


沙希はやっぱり陽生のことを……


それに見ての通り、沙希の私への態度といったら、それはもう思いっきり邪魔者扱いなわけで。


半波なく睨まれるは、さっきみたいに邪魔されるはで、ここのところ陽生とまともに話もできてない状態が続いてる。


私だって勉強のこととかいろいろ聞きたいこともあるのにな…


完全に彼女のペースに巻き込まれてるって感じで。


落ち着いてゆっくり聞けず仕舞いだよ…


はぁ…、まったくもってやりにくいとしか言いようがない。







「果歩、どうした?」


「え?」


「なんかさっきからボーっとしてるけど…体調でも悪いのか?」



食事も終わり、リビングで学校の課題をしている私にふと、陽生が少し心配そうに顔を覗きこんできた。



「さっきからずーっとペンを握り締めたまま止まってるぞ」


「え、いや、うん…ちょっと疲れちゃって」


「そっか?…ならいいけど…何処か分からないところでもあるのか?」



そう言って、教科書を取り上げた陽生が私の隣に座り込む。