まさか、こんな所でナンパされるなんて思ってもみなかった。
ていうか、今時の子供ってこんなんなの?
こんなにませてるの??
唖然としながら私は顔を引きつらせた。
「わ、悪いけど、友達にはなれない、かな」
さすがにそれは無理でしょ?
どう考えても無理でしょう?
握られた手をやんわり振りほどくと、すぐに寂しそうな声がとんできた。
「…どうして?」
あからさまに曇った表情で見つめられて、思わずドキッとさせられる。
どうしてって…
「そりゃあ、私彼氏いるし」
なんとなく悪いことしてる気分になって、たまらず視線を泳がせた。
「……かれい?」
「うん…そうなの………って」
あれ?ちょっと待って。
私ってば、何子供相手に本気で答えちゃってんの!?



