甘い体温②・前編・


「お姉ちゃん、大丈夫?」


「えっ…」



驚いて顔を上げるとそこには……


誰?


何故か見知らぬ男の子が目の前に立っていた。



「どこか痛いの?」


「へっ?」


「苦しいの?」



そう言って、顔を近づけてくる彼に私は思わず目を見開く。



「えっと……」



な、何事?


ていうか誰??


突然の事に体を強張らせた私。


咄嗟に言葉を詰まらせると、心配そうに上から手を握られた。