「お姉ちゃん、大丈夫?」 「えっ…」 驚いて顔を上げるとそこには…… 誰? 何故か見知らぬ男の子が目の前に立っていた。 「どこか痛いの?」 「へっ?」 「苦しいの?」 そう言って、顔を近づけてくる彼に私は思わず目を見開く。 「えっと……」 な、何事? ていうか誰?? 突然の事に体を強張らせた私。 咄嗟に言葉を詰まらせると、心配そうに上から手を握られた。