甘い体温②・前編・


かと言って、他の病院に行くと逆に怒られるし。


少し前、陽生に強く釘刺されたっけ?



「俺以外の男に体見せるな、触らせるな!」



とかね。


本気で言ってるのか、冗談で言ってるのか、相変わらず今一よく掴めない雰囲気だったけれど…


いや、あれは結構マジだったか?



まぁ、とにかく、本当やれやれって感じだ。





はぁ…ていうか、今はそれよりもなんかヤバイんだけど…


そうこう考えてるうちにまた寒気が襲ってきたきがする。


熱がグンと上がってくるだるさに、私はたまらず腕を擦りながらうな垂れた。



「あー…早く順番こないかな……」



そうポツリ呟いた瞬間、目の前に黒い影がかかる。


急に肩を叩かれて、突然声をかけられた。