でも……
「はーる君、このカニの皮むいて」
「は?むいてって、ちゃんとすぐ身が取れるようになってるだろ?」
「えーだって、家ではちゃんとパパが身だけ取って沙希にくれるもん」
「アホか、お前今いくつだと思ってんだよ、それぐらい自分でやらないでどーすんだ、それに俺はお前のパパじゃない」
「なによ~はる君のケチ!昔は喜んでやってくれてたじゃない!」
「昔って、そりゃあお前がまだ小学生の頃の話だろ?今お前は何才だ?」
「んーっとねぇ、ピチピチの17才」
「だったら、それぐらい自分でやれ」
「んもう、なによぉ~!なんかはる君冷たいんだけどぉ~」
「はいはい冷たくて結構、嫌ならちゃんと自分の家に帰れよ、なぁ果歩もそう思うだろ?」
「………」
もう、顔を引きつらせるしかなかった。
この5日間の間というもの、ずっとこんな調子が続いている。
傍から見たら一見漫才のようにも見えるけれど。
でも、沙希のこのあからさまな陽生へのべったりな態度
この様子を見れば沙希の陽生への気持ちは一目瞭然。
これってつまり。
やっぱりそういうこと…だよね?



