て言うか、陽生に連絡したほうがいいのかな?
今朝、「体調が悪化するようなら連絡しろよ」って陽生は言ってたけれど…
でもな…
「3時30か…」
腕時計を見ながら考える。
もう午後の診療普通に始まっちゃってるよね?
確か昼からって3時からだって言ってたし。
どうしよう…。
あまり働かない頭で考えてみるものの、やっぱりやめることにした。
さすがに仕事の邪魔しちゃ悪いし、
それに少し面倒くさい。
何も言わずそのまま行っちゃえばいいか。
そう思いながら、マンションまでたどり着いた私は急いで寝室に足を向けた。
「あれ?確か保険証ってここにしまってあったはずだよね」
引出しを上から順に開けながら少し焦る。
こんなことなら常に財布の中に入れとけばよかったよ。
心の中でそう呟きながら次の引出しを開けたその時だった。
目に飛び込んできた茶色い紙に私は思わず手を止めた。



