……どうしよう。



陽生の忠告通り、今日は学校休んで家で大人しくしてた方がよかったんだろうか?


廊下の壁に寄りかかりながら、思わずうな垂れる。



でもな…



講義あんまり休みたくなかったんだもん。


ただでさえ、他の人達よりもレベルが遅れてるし、今まで怠けてた分一日も早く取り戻したいと思ったから。



「三月さんやばいよ、さっきよりも顔が赤くなってきてる」


「あー…うん」


「もう、今日は帰りなよ!病院に行きな!私がちゃんと三月さんの分もノートとっておくからさ」



そう言って、私からノートを奪い取った後藤が何故かケータイを取り出した。



「今タクシー呼ぶからちょっと待ってて」


「いや、でも…」


「いいから!」