「っ……はる……」
「俺が…そんな過去なんかどうでもよくなるぐらい、この先もたくさん愛してやるよ」
耳元でささやかれ、ベッドがさらに大きく軋む。
「覚悟しろよ…逃がさないから」
その言葉を最後に陽生の声から余裕が消える。
聞こえてくるのはお互いの熱くかすれる吐息だけ。
私はもう、泣きながらその甘い波に呑み込まれていくしかできなかった。
心が癒されていく…
触れ合う体温がとても気持ちいい。
深くなるキスも
肌に滑り落ちる指先も
この瞬間、陽生と溶け合う暑いぐらいのぬくもりがたまらなく好きなんだ。
愛されてるって実感できるから…
こんなにも気持ちが満たされていくのが分かるから…



