少し強引な口付け
肌に滑り落ちる熱い指先
いつもにまして急展開な触れかたに、いつも以上に早く体が大きく疼きだした。
「ん…ま、待って……」
慌てて陽生の手を掴む。
体中の温度がもうスピードで上昇していく感じ。
しょ、初っ端からこんな触れかた卑怯だよ。
深くなるキスな中、必死に抵抗を試みたけれど、あっけなくその手は陽生によってベッドに押さえ付けられてしまった。
「ん、何?」
少しだけ唇を離した陽生が至近距離で見つめてくる。
「なんだよ…、さっきまでの余裕はどうした?もう息上がってるぞ」
そう言ってニヤリ、一人満面の余裕顔。
その表情に、さっきまでの可愛らしい姿はどこにも見当たらない。



