甘い体温②・前編・


そう思った瞬間また、胸が苦しくなった。


日に日に強くなっていくこの思い。


この気持ちをどうにかしたくて、たまらず伸ばした腕を陽生の首に絡めようとして……何故か、勢いよくそれを陽生に阻止された。




「ちょっと待て」


「え?」


「今、なんつった?」



ガバっと勢いよく顔を上げた陽生が突然私を見た。



「元カノが…何だって?」



そう言って、心底驚いたような顔でじっと私を見下ろしてくる。


その瞳はいつになく真剣で…



「あ、うん。その前の彼女はスッチーなんだよね?」



そんな陽生に気にもとめず、あっけらかんと言葉にした私。


その一言に、陽生の顔がサーっと青ざめていくなんて思いもせずに…