「それに、もし起きれなかったとしてももちろん、果歩がちゃんと起こしてくれるんだろ?」
「は?」
「未来の可愛い奥さんが」
そう言って遠慮なくプチプチとボタンを外していく陽生に呆気にとられてしまう。
もう、相変わらずなんだから…
って、そう思いつつもとくに抵抗しない私。
それどころか、一つ一つボタンを外していく指先に思わず見とれてしまう。
だってその動きがあまりに自然で、とても綺麗だから…
ううん、違うな。指先だけじゃない。
手も腕も体も、陽生を形どるすべてが色っぽくて、それでもってたくましくて、
目が離せなくなる…
「ねぇ、陽生の元カノがモデルって本当?」
指先でそっと陽生の腕に触れてみる。
当たり前だけど、この腕に抱かれた女の人が過去に何人もいるんだよね?
この胸にギュッと包まれていた人が…



