「ちょっと、良い子は寝る時間なんじゃないの?」
思わず顔をしかめながら目の前の陽生を見ると、すでに着ているTシャツを脱ぎ捨てるところだった。
「ちょっと…」
なんちゅう早業。
瞬きしている隙もない。
「ん、今からは大人の時間だろ?」
クスリ笑う陽生。
やたら楽しそうに笑顔を向けたかと思ったら、今度は私のパジャマにも手をかけてくる。
その動きも見事なぐらい素早くて…
「もう!」
「ん?」
「明日いつもより早いんでしょ?今日はもうゆっくり寝た方がいいんじゃ…」
「大丈夫、まだまだそんなやわじゃねーよ」



