震える果歩の体。
瞳から止めどなく涙を流す果歩を強く、強く、抱きしめた。
何も抵抗できないように深く。
自分の感情をぶつけるように熱く口づけ、舌を絡まると果歩が俺の胸元をぎゅっと握りしめた。
「ん……はる…き…」
「少し黙ってろ」
いつもそうだ。
寄り添ってくれたかと思ったら離れてく。
肝心な時、こんな風に心を閉ざしてしまう。
もっともっと、俺に頼ってほしいのに。
もっともっと、我がまま言って素直に感情をぶつけて欲しいのに。
なのに、まだ心の内を完全に見せようとはしてくれない。
分かってる。
それが俺に対しての優しさだってことも。
果歩なりの思いやりだってことぐらい。
けど…
それでもそれがたまらなく苦しくて。
もう十分心許しあえてる気になってた分だけ辛くなる。



