帰宅後,愛果は何時もの様に勉強する。両親が「勉強するんだよ!!!!」と一々うるさいからなの。本当は勉強も大嫌いだし,今の中学校は行きたくもなかったの。だけど,両親は「後の事を考えると中高一貫の方が楽だよ。」て言うから,仕方なく中学受験をしたんだ。妹も同じ中学校に通っているんだけど,妹はクラスで一番で,クラスメートだけでは無く,両親からも褒められまくっている毎日―――。それに対して,私は勉強も全然出来ないし運動神経も悪い。
だから「こんな私なんて,生まれて来なきゃ良かったのよ!!!!」て思う事が何度も何度も有ったんだ。

或る朝,何時もの様に登校すると,祐里が行き成り「祐里,あんた(愛果)の事愛してるでぇ~~~♪」と行き成り私に抱き付いて来たの。

「な,何すんのよ,祐里ちゃん!!!!!!!!!!!!!」

余りにも急激に抱き付かれちゃったから,幾ら仲の良い祐里だからと言って,そんな事をされたから凄く戸惑っちゃったよ。
でも,「愛してるでぇ~~~♪」と祐里に言われた愛果は,今までの自分を,一寸反省しようと決心する事にしたの。毎日の様に両親に色々と言われる愛果―――。
でも,祐里からのメッセージを受け入れて,両親の事が大嫌いだった自分が,如何に情けないか解って来た様に感じられたんだ。そして,如何して両親にあんな事を言われるのかを考える様にもなれたから,私は祐里に出会えた事を感謝せずには居られなくなっちゃったの。

「『感謝の気持ち』,忘れちゃいけないよねぇ♪」

愛果は,今まで大嫌いだった両親に「お父さん,お母さんの事を嫌ってて,本当に御免ねぇ......。」と素直に言える様になった。怒られる覚悟で誤った愛果だけど,両親は「本当はねぇ,お父さんもお母さんも,愛果ちゃんの事は大好きなんだよ。」て,私の頭を優しく撫でてくれたの。すると,思わず祐里から言われた「愛してるでぇ~~~♪」という言葉が出ちゃったの―――。
そうしたら,両親も「愛してるよ☆」て言ってくれたから,愛果は本当に気持ち良かったんだ。