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「シンデレラ様ー!お料理並べて下さい!」


「はーい」


長いテーブルに3人分の朝食と思えない量が並んでいます。


…………朝食……だよね?


いつも思うんだけど
多すぎると思うんだよね。

結局、全部は食べれないから残しちゃうし………



「シンデレラ様、ぼーっとしてないで次は食器置いてください」


料理を眺めているシンデレラに
ソラがすかさず次の仕事を言いました。



あれからシンデレラは
軽くテーブル周りを掃除したり、花瓶の水を入れ替えたり、料理を並べたりと忙しく働いていました。



もうすぐで奥様方が来ます。



「……よし、これで準備できた」



綺麗に並べた食器達を見て満足そうにシンデレラは頷きました。


「さすがグレデレラ様ですわ。言われたことをきちんとこなしていました」


「え?」


聞き慣れない声に振り向くと品の良い老女がいました。

髪はお団子にしてシンデレラと同じくメイド服を着ています。


見かけたことのない人に疑問を持っているとそんなシンデレラに老女が気付きました。



「自己紹介、しておりませんでしたね。私、メイド達を指示させてもらっています。トキと申します。私のことはトキとお呼びください」


「あ、私はシンデレラと言います。今日からお仕事させてもらうことなりました。よろしくお願いします」



シンデレラは
丁寧にお辞儀をしたトキにたいして深々とお辞儀をかえしました。
だって…


メイド達指示してるって…
めっちゃ偉い人じゃん!
ここは印象良くしとかなくちゃ


内心でそんなことを思いながら。