なんでも。


叶の用事というのは、保健委員(なんだかんだでいつも保健室なんでね…)の仕事だったらしく、そこで新美先生によって体調不良が発覚。


ちょっぴり熱があったようです。


どっちにしろサボるつもりだった叶は(いや駄目なんだけど、)今日を保健室で過ごし、今に至る…らしい。



「叶…何で言わないかなぁ」



どーせわかるのに。


言わない理由がわからない。


まぁお弁当完食してたあたりから、そんなに体調悪いわけでもなさそうだけど。



「………叶?」


だんまりの叶に、なにかあるな、と思い、真っ直ぐ目を見てみる。


戸惑ったような視線も、すぐにそらされて。




紡がれるそれは





「彩姫は」


「彩姫は、俺のこと」


「好き?」





どんな意味を、持つのだろう―――。





(るすばんでんわにかけなおす)
(あたしがいたことの、しゅちょう)