「和兄のことは諦めろよ」


ガタッ



髪のセットが終わった和くんが立ち上がる。



「知ってるだろ?
 和兄には彼女もいるし」


一歩一歩、あたしを追い詰めるかのように近付いてくる。




「ななっ、何よ!?」



何だか今日の和くん怖い・・・。


布団を深く被ろうとしたあたし。