私は、また料理を作り始めた。





『勘違いすんなよ…!!好きな人ってのはさ…よそにいるんじゃなくて、お前だから。』




後ろから突然抱きつかれて、私は何が何なのかわからなくなった。







『私には…沙知絵がいるんだよ?』






『俺は、沙知絵ちゃんも含めて、お前が好きなんだ。』





孝治は、さっきよりも私を強く抱きしめた。















孝治を好き…そんな気持ちが、いつの間にか芽生えていた。