その後の私は、呆れて何も言えなかった。 そして、それからの私も難病で通院しながら仕事もし、家事もしていた。 そんな無理が続いた日々のせいなのか、隆也が林間学校に行った日の午後。 体調が悪化し、入院することになった。 『あたし帰んない。ここに泊まるから。』 『わがまま言わないの。』 『だって、あいつがいるだけの家になんか帰りたくないんだもん。』 沙知絵からの珍しい不満だった。