ちょっとふざけた口調とは裏腹に、至って真剣な瞳。 今時、こんなに部長らしい部長がいるだろうか。 やっぱりこの人は苦手だけど、憧れは感じた。 「…最近、いつも一緒にいる人がいるんです。 不可抗力で」 「その人が、なんだかたまに別人に見える、っていうか… あれ、こんなに…って思うんです」 「これって、」 ―――なんなんでしょうか。