「舞、明日は帰り遅くなりそう?」 夕飯の後片付けをしていたとき。 お母さんに、突然尋ねられる。 「わかんないけど、多分今日と同じくらい」 そっか、と返して再び洗い物に戻る母。 あたしもそのお皿を拭く。 「明日、結構遅くまでお仕事なの。だから、舞…」 「大丈夫、テキトーにやっとくから」 言葉を遮って、あたしが続ける。 「そっか。いつまでも昔のまんまじゃないもんね」