「ただいまー」


午後7時。


何気にハードな陸上部の練習を終え、ようやく帰宅する。



「おかえりー」


そんなあたしを待ち受け…迎え入れるのは、似ても似つかない、我が姉。


それこそ、血の繋がりを疑うほどに。



「あ、舞。おかえり」


これはお母さん。


お母さんは、お姉ちゃんに似てる。


見た目も、性格も。



あたしは、どちらかといえばお父さん似だと思う。


…どうでもいいけど。