「帰る…??」

冬樹が耳元でボソっと言った。
ドキっ…

またあの感じ…

『まだ嫌…、』

嘘、なんか離れたくないだけ。
「桜…俺さ…。」

「おい!!」

冬樹がないか言いかけたとき、真人が来た。

「なにやってんの??」

泣いてる私に
後ろから抱きついてる冬樹。

…何この状況…。

「なんでもないよ。」

冬樹は私から離れ、小さく呟いた。

「なんでもなくないだろ…??」
やばい…
真人怒ってる…

「俺、部屋戻るわ。」

なぜか、冬樹が部屋に向かった。

残された、気まずい2人。

しばらく沈黙していた。

「さっ…桜…っ!!」

『へっ!?あ…はい!!』

「お前…冬樹の事、好き??」

…………………

……………

……へ??

『好き…??』

好きって…何が??

「俺の事は…どう思ってる??」
………どう??

『好きだよ??』

うん、友達として大好きだよ。
『大好きだよ??』

見る見るうちに
真人の顔が赤くなっていった。
「…/////」

『真人…????』

ぎゅ…っ!!

『えっ…///!?』

「俺だって、そうゆう好きじゃないことくらい…分かってるけど…今のは反則じゃん。」

反則…??

「俺…桜が好き…。」

好き??

耳元でささやかれて
胸がぎゅっとなった。