『うーん…真人がいないと歌詞の意味が…。』

ガラガラ…

「遅れてワリィな!!」

『あ、真人ー!!』

良い感じのタイミングで
練習途中に入ってきた。

『ねぇ!!この歌詞の意味なんだけど…』

「ん?あぁ、それは…///」

何故か、真人が口ごもる。

『真人…?』

「あぁ…ごめん!!この歌詞は…その…大切な人に向けて作ったんだ…。」

「「へぇ~。」」

夏美と悠斗が
ニヤニヤしだした。

冬樹だけはなぜか
険しい顔をしてる。

「なっ…////」

(真人…?)

『あ!!大切な人ってことは~、パレットの事!?』

「「は…?」」

一斉に部室が
冷たい空気となる…

(え…なんか、まずい事言ったかな!?)

「はぁ…もういいや。」

夏美が言う。

「お前、もうちょっと考えろよ…。」

悠斗もため息まじりで言った。
「もっ…//もう練習しようぜ!!」

相変わらず、
真人は口ごもっていた。

「…。」

冬樹は相変わらず黙っていた。