ガラガラ…
部室の部屋をあけた。
電気をつけるとラクガキだらけ。
あるのはドラムだけだった・
5人が入ると狭く感じる部室は
私一人だとすごく広く感じた。
(皆…まだかな…。)
いつもは真人と来るけど、今日は
「用事があるから先に行ってて。」
って言われた。
真人が作った歌詞が書いてある紙を机に置いて、
(先に準備しちゃおう…。)
マイクをセットし、
『あ…あ~…』と声を出した。
歌詞をじっと見ながらメロディーを思い浮かべる。
『~♪~♪~』
鼻歌を歌いながら、
歌詞をじっとみつめた。
(これ、なにについて語ってる歌詞なんだろう…。)
そこには、
《幸せと感じる場所。そこにある、心あけるkey。だから…》
こう綴られていた。
(パレットの事かな…??だったら…なんか、嬉しいなあ。)
ガラガラ…
そんな事を思っていると夏美と冬樹が入ってきた。
「ごめんね~、遅くなって!!」
夏美が手のひらを合わせて謝ってきた。
『もー・・遅いんだからあ…』
「ワリィな…あれ?真人は?」
冬樹が聞いてきた。
『あー、なんか、用事あるから後で来るって!!』
「ふ~ん。あ、それ新しい歌詞??」
私の手元にある紙を気づいた冬樹がのぞいてきた。
「おっ…!!どれどれ~♪」
そういって
2人が私の両サイドに立って読み始めた。