口づけを交わしながら
樹の手が、かけたはずの

ボタンをひとつずつ
外していく。

「イツキ・・・?」

「おまえが欲しい
 
 ・・・いい?」

杏は、頬を赤らめて頷く。

幾度と触れ合う口づけの
せいで、唇が痛くなる。

でも、止めたくない。

ドキドキ・・・

もっともっと
貴方の唇に触れたい

逢えなかった時間の分も
口づけて欲しい。

見つめる瞳に

触れる手に

愛が溢れている。

ドキドキ・・・

私は、貴方を求めて止まない。

痺れる体、貴方を感じる・・・

二人は、今また

ひとつになり

ここから、また始まる。