「じゃあ、早く行ってやろ…」 「うん」 そして、アタシと貴一は走り出した。 「どこにいるか分かんの?」 「分かんない!でも心当たりならっ」 「どこ?」 アタシは風を受けながら言う。 「いつもリスカする時はよく図書室にいるっ…」 「いつも、って…じゃあ行くぞ」 「うん」 学校に着くと廊下はシンとしていた。 「静かだね」 「授業中だからな」 アタシ達は急いで図書室へ向かった。