好きな人ができました


「アタシっ…貴一にそんな事して欲しくない!」
「でも!」

貴一はアタシを見る。


「こんな下らない事やったって何の解決にもならないよっ…」
「亜希…」

アタシは下を向く。


「こんな事で…貴一が悪く思われるのは嫌だよ…―」
「…ごめん」


アタシは貴一を見て、貴一から手を離し、美沙の方を向いた。


パシッ


「痛ぁ〜…」

アタシは美沙の頬を思いっきり叩いた。


クラスのみんなはア然としている。

「最低」

アタシはそれだけ言って教室を出た。


教室

「何アイツ…意味分かんない!」

美沙は叫んだ。


「意味分かんねぇのはテメェだろ」

貴一はそう言って教室を出た。


その後、美沙の前に悠也が来た。

「悠くん…悠くんは分かってくれるよね?」
「悪いけど、理解出来ない」

そして悠也もその場を立ち去った。